意外と知らない宝石の話

結婚指輪に光る宝石について

「結婚指輪には、0.1カラットのダイヤモンドが入っているものが良い」と、感じるのは当然です。結婚指輪を手にするチャンスは、一生に一度。だからこそキラキラ輝く宝石がついている指輪をと考えるのは、自然の流れです。
では宝石について、どこまでご存知でしょうか。宝石に隠された物語を知れば、より一層結婚指輪に対する思いは強くなるかと思います。

宝石の定義は?

宝石とは、美しい姿をもつ石のことです。ただ最近は、石ではない「宝石」も含まれています。例えば青い色が特徴のラピスラズリは、複数の石が固まってできた宝石です。広い意味で「石」になりますが、1つの石だけではできていないのが特徴です。言葉にするのが難しいほど神秘的な輝きを放つオパールは、雨が堆積岩や火成岩に溜まりできた宝石です。石単体ではなく、雨という要素が加わることにより初めて作り出されたものです。
石ではない宝石の例として、最も分かりやすいのが真珠や珊瑚でしょう。真珠はアコヤ貝によって生み出された宝石。珊瑚は、文字通り珊瑚によって生み出された宝石を意味します。なので宝石を定義づけるのならば、奇跡の産物とするのが正解かもしれません。

宝石の種類

宝石と一言言っても、色んな種類があります。鉱山から採れた自然の宝石は「天然宝石」と、呼ばれるものです。最も価値があるとされており、王冠にまで使われているほど。美術館や博物館にある宝石の多くは、天然宝石になるでしょう。
結婚指輪に使われているのは、処理宝石と呼ばれるものです。天然宝石を研磨して加工することにより、宝石が持つ美しさが出ています。

格安結婚指輪に使われる宝石

なお格安な結婚指輪に使われているのは、人造宝石でしょう。成分は天然宝石とほとんど同じ。代表的な人造宝石と言えば、ジルコニアです。ジルコニアはダイヤモンドによく似ている宝石で、宝石鑑定人で無い限り見分けるのは不可能。
ジルコニアが使われている結婚指輪の値段は、1万円前後。毎日の生活が厳しく予算に余裕がないのなら、検討してみるのも悪くはないでしょう。